お米は生き物です。
お米は生きています。保管方法が悪いと時間の経過と共に味がどんどん劣化します。原因は、光や熱が与えられることによってお米に含まれる脂質が酸化してしまうからです。季節によって部屋の温度も変わるので、当然お米の賞味期限も変化します。秋口から春先は2ヶ月、4月から梅雨時期は1ヶ月、夏場は2週間が賞味期限の目安です。
「小髙米」は殺虫剤・殺菌剤を使用していないので(一般の食品でいう保存料無添加のようなもの)、慣行農法のお米よりも多少早く劣化します。
水と出会う瞬間
乾燥したお米がはじめて水と出会うのが、お米を研ぐ瞬間です。お米は水を感じると直ぐに水を吸い込もうとします。炊く水はもちろんですが、研ぐための水にもミネラルウォーターや浄水器で濾過した水を使っていただくのが理想です。「研ぐ」というより、「すすぐ」といった感覚です。完全に透明になるまですすいでしまうと、それに伴い栄養分も流出しますので、水の濁りがある程度なくなるまで何回かすすぎを繰り返します。「米研ぎ」をゆっくりと行ってしまうと、糠などを含んでいる「汚れた水」をお米が吸い込んでしまいますので、すばやく行なってください。研ぎ終わったお米はすぐに炊かずに、お米の芯まで行きわたるように1〜2時間水を吸わせます。夏場は短め、冬場は長めに寝かせます。
究極の炊飯器
わが家には「ぬか釜」というものがあります。籾殻(田舎ではぬかと呼ぶ)を燃料としてご飯を炊く「究極の炊飯道具!」です。昔はどこの農家にもあって日常的に使用していました。ぬか釜で炊き上げるご飯は、籾殻の優しく力強い炎と、燃え尽きる直前に発する遠赤外線による「熾き火(おきび)蒸らし」によって、香ばしくふっくらと炊き上がります。とはいえ、ぬか釜は一般のご家庭では難しいので、「土鍋ごはん」をお薦めします。土鍋の丸い鍋底全体をガスの炎が包み込み、じわじわっと中の米に熱を伝え、バツグンの保温性によって余熱が米の芯まで通り、ふっくらと上手に蒸らしてくれます。土でできている土鍋は、ごはんの蒸気を上手に逃がしてくれるので、米粒の一粒一粒が立っているおいしいご飯に炊き上がります。
力のあるお米は冷めてもうまい
わが家では、温かいおにぎりではなく、朝握っておいた冷めたおにぎりが、夜に奪い合いになります。「小髙米」は、炊きたてはもちろんですが冷めてもうまいのが特徴です。お弁当やおにぎりでも、お米本来の味をお楽しみいただけます。
玄米食について
最近では、栄養価が高いことから玄米食の方も多くなってきました。しかし、一般的に農薬や化学肥料を使用した慣行農法の場合、その残留農薬のほとんどが米ぬかに含まれていると分析結果に出ています。農薬は、疎水性の物質が多く、水に溶けにくく、油に溶け易いので、油分が多く含まれる米ぬかの部分に、残留農薬が高濃度に集積してしまいます。これを人間が口にした場合、人間の脂肪にも溶け込み体外にはなかなか出てきません。玄米で食される方は、お米選びにも注意が必要です。「玄米で食べるとお米の良し悪しがよくわかる」とも言われますが、「小髙米」は玄米でも美味しく、そして安心してお召し上がりいただけます。
保管する際の注意点
●季節毎の賞味期限を目安に、期限内に食べきれる量を購入しましょう。
●湿気のない冷暗所に保管しましょう。
●夏場は密閉容器に入れて、冷蔵庫に保管しましょう。
(保存容器は一回ごとに洗う)
●虫除けのため、鷹の爪(トウガラシ)を1本入れましょう。
●家庭用精米機を使用して、食べる分だけ、炊く分だけ、自宅精米しましょう。
●保冷機能付きの米びつで保管しましょう。
(定期的な米びつ内の清掃が必要)
※すこしでも美味しく召し上がっていただくために、お米の保管には十分に注意をしてください。