小髙米の原点
「イネは土で作れ」と言われるように、うまいお米づくりの基本は土づくりです。「小髙米」は30年前から牛糞堆肥を用いて土づくりをしています。慣行農法による稲作では、春の田植え時に化学肥料が散布され、その後も化学肥料による追肥が行われます。化学肥料による米作りは、自然に逆らい、稲にも無理をかけているのではないでしょうか。稲本来の力を最大限に引き出し、米本来の味を最大限に引き出す。「小髙米の原点」です。
健やかに育つ苗(疎植)
田植えで重要なのが疎植です。慣行農法では坪約70株で植えられますが、「小髙米」では坪40株で植えられます。株間を広く、本数も少なく植えられた苗は、陽あたり・風通しが良く1本1本が元気に育ち、病気や害虫も付きにくく、慣行農法に比べ、稲の丈・穂も長くなり、米粒も大きくなります。苗にはもちろんですが、人にも優しい(育苗・苗運びの負担軽減)栽培法です。
苦土・リン酸散布Mg/K比(苦土・リン酸散布 )
うまいお米を作るうえで重要なキーワードであるMg/K比。食味値・味度値と、お米の味を判定する基準となる数値はいくつかありますが、いちばん信頼のできる数値がMg/K比です。Mg/K比とは、玄米に含まれている主要ミネラルのうち、マグネシウムとカリウムを分析した比率Mg/Kで、Mg(マグネシウム)の割合が高い程、甘みの強い粘りのあるお米になるということが、専門機関の研究によって明らかになっています。「小髙米」は、出穂40〜45日前の時期に苦土・リン酸を散布します。この有機苦土リン酸の散布は、うまいお米づくりには欠かせない省略してはいけない作業です。お金もかかる、なにより暑さが身に応える大変な作業です。でもやらなければいけない。うまいお米をつくる農家のこだわりです。
自然乾燥に勝る遠赤外線乾燥機
籾(もみ)の乾燥には、遠赤外線乾燥機を使用します。遠赤外線乾燥機では、バーナーから出た熱で遠赤外線放射体を暖め、暖められた放射体は遠赤外線を放射します。この遠赤外線と、放射体を加熱した残りの熱で籾を乾燥します。太陽光に含まれる遠赤外線を用いているため自然乾燥に勝る乾燥ができ、お米の品質を向上します。
一年中、うまいお米を
玄米は米専用低温保管庫に保管しています。低温保管することによって米の水分を保ち、1年中、収穫したての新米と変わらぬ美味しいお米をお届けします。一方で、新米を食べたときの感動が、昔に比べると少なくなったように思います。
良品質(精米)
ご注文をいただいてから、発送する直前に精米します。万一の異物・異種作物の混入に備え、石抜き・金属除去装置・色彩選別機の工程を経てからお届けしますので、より安心して召し上がっていただけます。
※まれに、お米に黒い着色粒が見られますが、カメムシの食害によるものですので人体に悪影響はありません。
LOHASな農業、人にやさしく地球にやさしく
「牛は大地を耕し、人は心を耕す」
うまいお米づくりに欠かすことのできないのが牛糞堆肥です。堆肥は田んぼに散布され、土を、大地を耕します。大地に育まれた稲わらは大事に集められ、牛の粗飼料になります。また籾から玄米に脱穀する際に排出される籾殻は、牛の敷材になります。牛と共に営む米づくりは、捨てるものが一切ない、「完全循環型農業」です。天を敬い、米を仰ぎ、水を治め、牛を友に。そして人に、地球にやさしく。